2008年06月26日 (木) | 編集 |
「インディ・ジョーンズ」
かつて失われたアークを開けーの、魔宮の宝を探しーの、パパと一緒に聖杯探しーのと大忙しだったインディ・ジョーンズ博士も、戦争終わって10年後にはもう50歳になっていた。
今度は、電磁波帯びたクリスタルの骸骨を奪還するために、老体にムチ打ってムチを振るいながら、にっくきソ連軍と戦うぞ!
面白かったけれど、前作3部作に比べると小粒になったような。新3部作作って大丈夫なのか。
ケイト・ブランシェットのソ連軍大佐にはしびれますた。ハリソン・フォードが圧倒されてて、影が薄くなって(以下略)。
シャイア・ラブーフは、若かりし頃のインディにはまだまだ及ばないが、キャラが立っているので、スピンオフ作って主人公やったら面白そうだ。
「ラスベガスをぶっつぶせ」
マサチューセッツ工科大学の学生が、ある教授が開催する、ギャンブルのブラックジャックのカードの出るパターンを数値化して、カジノで勝つ「ビジネス」の参加を勧められる。ハーバードの医学部に入りたいが、学費が足りなくて困っていたのでさっそく参加したら、彼はあっという間に稼ぎ頭となった。
だが、この「カウント」は、カジノに多大な損失を与えるイカサマ寸前の方法なので、カジノ側は行っている者を血眼で追っていた。
そんなリスクを、教授は世間知らずの学生に教えずに、贅沢とスリルを味わわせていた。
やがてあまりの賢さから、教授の反感を買った青年は、危険に直面することになる。
これは実話が元になっていて、主人公のモデルになった学生は中国系で、このビジネスに参加したのもインド系やラテン系が大半らしいんですが、映画では白人ばっかにリメイク。アメリカで公開されたとき、アジア系住民から多大な抗議が来たらしい。
「なんでカッコいい役は白人に持ってかれるんだ!」と。
それもさることながら、実話はどうか知らないが、
そもそも生徒にビジネスをさせる教授は、その時点でクビだろうが、カジノで異様な儲け方をしたら、どんな目に合わせられるかというリスクを教えないで、世間知らずの学生たちに危険な行為をさせるなんて、大人として最低だ。
最低な大人を演じたケビン・スペイシーは、映画の中で一番輝いていた。レックス・ルーサーといい、最近は悪い(っつーかセコい)役がマイブームなのかこの人。
かつて失われたアークを開けーの、魔宮の宝を探しーの、パパと一緒に聖杯探しーのと大忙しだったインディ・ジョーンズ博士も、戦争終わって10年後にはもう50歳になっていた。
今度は、電磁波帯びたクリスタルの骸骨を奪還するために、
面白かったけれど、前作3部作に比べると小粒になったような。新3部作作って大丈夫なのか。
ケイト・ブランシェットのソ連軍大佐にはしびれますた。ハリソン・フォードが圧倒されてて、影が薄くなって(以下略)。
シャイア・ラブーフは、若かりし頃のインディにはまだまだ及ばないが、キャラが立っているので、スピンオフ作って主人公やったら面白そうだ。
「ラスベガスをぶっつぶせ」
マサチューセッツ工科大学の学生が、ある教授が開催する、ギャンブルのブラックジャックのカードの出るパターンを数値化して、カジノで勝つ「ビジネス」の参加を勧められる。ハーバードの医学部に入りたいが、学費が足りなくて困っていたのでさっそく参加したら、彼はあっという間に稼ぎ頭となった。
だが、この「カウント」は、カジノに多大な損失を与えるイカサマ寸前の方法なので、カジノ側は行っている者を血眼で追っていた。
そんなリスクを、教授は世間知らずの学生に教えずに、贅沢とスリルを味わわせていた。
やがてあまりの賢さから、教授の反感を買った青年は、危険に直面することになる。
これは実話が元になっていて、主人公のモデルになった学生は中国系で、このビジネスに参加したのもインド系やラテン系が大半らしいんですが、映画では白人ばっかにリメイク。アメリカで公開されたとき、アジア系住民から多大な抗議が来たらしい。
「なんでカッコいい役は白人に持ってかれるんだ!」と。
それもさることながら、実話はどうか知らないが、
そもそも生徒にビジネスをさせる教授は、その時点でクビだろうが、カジノで異様な儲け方をしたら、どんな目に合わせられるかというリスクを教えないで、世間知らずの学生たちに危険な行為をさせるなんて、大人として最低だ。
最低な大人を演じたケビン・スペイシーは、映画の中で一番輝いていた。レックス・ルーサーといい、最近は悪い(っつーかセコい)役がマイブームなのかこの人。
2008年06月17日 (火) | 編集 |
「ジュノ」
B級ホラーとパンクが大好きな少女ジュノが、バンド仲間の少年と一発ヤッてみたら、妊娠してしまった。16歳の彼女が取った決断は、「責任とって結婚してえ〜」でも「堕ろさなきゃいけないのね。ぐすん」でもなく、「あたしらでは養えないから、お金持ちの夫婦に養子に出すわ」という非常に現実的なものだった。
両親は予想よりも冷静で、養子縁組にも賛成してくれた。相手の夫婦は経済的にもメンタル的にも、申し分なかった。クラスメイトの奇異な目や、上品ぶって見下す大人はどうでもよかった。協力してくれる友人もいるし。
だけど養子先の夫婦には、それぞれズレがあった。幸せな家庭生活を作ることに夢中になっている妻に対し、夫は父親になることに気が進まず、自分のことを気遣ってくれない妻に息苦しさを感じていた。
夫婦の愛は永遠じゃないということに気づかされたジュノは、子供を心底望んでいる妻のほうに、ある提案を持ちかける。
この映画はコメディらしいが、むしろ青春映画。しかもアメリカの青春ものというと、チアリーダーは体育会系の男とつるむビッチで、ゴス娘を馬鹿にするというパターンが多いけど、この映画では、チアリーダーは子供っぽい同級生よりも、大人の男である教師に惚れていて、体育会系はチアリーダーよりもウブそうなゴス娘や図書委員娘が好きと、完全にパターンをぶち壊している。しかもチアリーダーとゴス娘は無二の親友。
極端な善人も悪人も出てこないところもそうだけど、リアリティのあるキャラクター造形が魅力。
10代の妊娠を深刻ぶって、極端な悪(不良)や善人(聖女)として描かないからこそ、物事を深く見つめることができたんだろう。
夫婦の愛は絶対じゃない。だけど、それでも子供を授かって愛したい。
まだ未熟だしやりたいことがあるから、子供は育てられない。でも子供にはいい家族を探してあげたい。
このことを断罪する奴らは、所詮傍観者だ。
主演のエレン・ペイジは天才。普通よりズレていることを自覚し、しかも自意識過剰じゃない10代の少女を見事に演じてた。はっきり言って萌える。数年後にオスカー獲ってくれないかしら。
B級ホラーとパンクが大好きな少女ジュノが、バンド仲間の少年と一発ヤッてみたら、妊娠してしまった。16歳の彼女が取った決断は、「責任とって結婚してえ〜」でも「堕ろさなきゃいけないのね。ぐすん」でもなく、「あたしらでは養えないから、お金持ちの夫婦に養子に出すわ」という非常に現実的なものだった。
両親は予想よりも冷静で、養子縁組にも賛成してくれた。相手の夫婦は経済的にもメンタル的にも、申し分なかった。クラスメイトの奇異な目や、上品ぶって見下す大人はどうでもよかった。協力してくれる友人もいるし。
だけど養子先の夫婦には、それぞれズレがあった。幸せな家庭生活を作ることに夢中になっている妻に対し、夫は父親になることに気が進まず、自分のことを気遣ってくれない妻に息苦しさを感じていた。
夫婦の愛は永遠じゃないということに気づかされたジュノは、子供を心底望んでいる妻のほうに、ある提案を持ちかける。
この映画はコメディらしいが、むしろ青春映画。しかもアメリカの青春ものというと、チアリーダーは体育会系の男とつるむビッチで、ゴス娘を馬鹿にするというパターンが多いけど、この映画では、チアリーダーは子供っぽい同級生よりも、大人の男である教師に惚れていて、体育会系はチアリーダーよりもウブそうなゴス娘や図書委員娘が好きと、完全にパターンをぶち壊している。しかもチアリーダーとゴス娘は無二の親友。
極端な善人も悪人も出てこないところもそうだけど、リアリティのあるキャラクター造形が魅力。
10代の妊娠を深刻ぶって、極端な悪(不良)や善人(聖女)として描かないからこそ、物事を深く見つめることができたんだろう。
夫婦の愛は絶対じゃない。だけど、それでも子供を授かって愛したい。
まだ未熟だしやりたいことがあるから、子供は育てられない。でも子供にはいい家族を探してあげたい。
このことを断罪する奴らは、所詮傍観者だ。
主演のエレン・ペイジは天才。普通よりズレていることを自覚し、しかも自意識過剰じゃない10代の少女を見事に演じてた。はっきり言って萌える。数年後にオスカー獲ってくれないかしら。
2008年06月08日 (日) | 編集 |
「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」
カナダの山奥に、老夫婦が仲むつまじく暮らしていたが、ある日妻がアルツハイマーにかかり、施設に入所する。施設の規則では、環境に慣れさせるために、患者は30日間身内との面会を許されなかった。
30日後、待ち焦がれていた夫は妻に会いに行く。だが、アルツハイマーの進行していた妻は、夫である自分のことを忘れ、同じ入所者の男と恋仲になっていたのだ。
大学教授だった夫は、女子学生だった妻と出会い結婚したが、結婚後も他の女子学生との浮気を繰り返していた。もしかすると妻は演技をしていて、自分を断罪しているのではないだろうか?
夫に相談された施設の看護婦は、「あなたの浮気を理性では許していても、心の奥では許せなくてずっと苦しんでいたんじゃないですか?その記憶を忘れたくて、忘れてしまったのかもしれない」と言う。
妻は「恋人」といる時はとても幸せそうで、彼が家に帰っていない時にはひどく寂しそうだった。
夫は、今まで与えられてきた妻からの無償の愛を断念し、妻が恋人と一緒に過ごせるように行動することを決意する。自分にとってはもっとも辛い選択でも。
「人は愛する人のために、いかに愛されたい欲望を断念できるか」という、痛みをともなう厳しいラブストーリーだった。日本でこういう映画を撮ったら、たぶん「僕を忘れてしまった君に向き合う、可哀想な僕のお話」にするだろうけど、この映画に「愛する女のために傷つくカッコいい俺」みたいなナルシズムの入る余地はない。
日本の男には、とても耐えられないだろう。
監督は29歳の女優サラ・ポーリー。彼女の出ている「死ぬまでにする10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」も人生をテーマにした名作なので、おすすめだ。
妻を演じたジュリー・クリスティーの演技は、やさしさと慈愛に満ちた役柄ながら、男のナルシズムに取り込まれることを完全に拒否している。
カナダの山奥に、老夫婦が仲むつまじく暮らしていたが、ある日妻がアルツハイマーにかかり、施設に入所する。施設の規則では、環境に慣れさせるために、患者は30日間身内との面会を許されなかった。
30日後、待ち焦がれていた夫は妻に会いに行く。だが、アルツハイマーの進行していた妻は、夫である自分のことを忘れ、同じ入所者の男と恋仲になっていたのだ。
大学教授だった夫は、女子学生だった妻と出会い結婚したが、結婚後も他の女子学生との浮気を繰り返していた。もしかすると妻は演技をしていて、自分を断罪しているのではないだろうか?
夫に相談された施設の看護婦は、「あなたの浮気を理性では許していても、心の奥では許せなくてずっと苦しんでいたんじゃないですか?その記憶を忘れたくて、忘れてしまったのかもしれない」と言う。
妻は「恋人」といる時はとても幸せそうで、彼が家に帰っていない時にはひどく寂しそうだった。
夫は、今まで与えられてきた妻からの無償の愛を断念し、妻が恋人と一緒に過ごせるように行動することを決意する。自分にとってはもっとも辛い選択でも。
「人は愛する人のために、いかに愛されたい欲望を断念できるか」という、痛みをともなう厳しいラブストーリーだった。日本でこういう映画を撮ったら、たぶん「僕を忘れてしまった君に向き合う、可哀想な僕のお話」にするだろうけど、この映画に「愛する女のために傷つくカッコいい俺」みたいなナルシズムの入る余地はない。
日本の男には、とても耐えられないだろう。
監督は29歳の女優サラ・ポーリー。彼女の出ている「死ぬまでにする10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」も人生をテーマにした名作なので、おすすめだ。
妻を演じたジュリー・クリスティーの演技は、やさしさと慈愛に満ちた役柄ながら、男のナルシズムに取り込まれることを完全に拒否している。
2008年05月26日 (月) | 編集 |
6月初めから働き始めたのと、それに伴う精神的な不調で、更新を滞らせてしまいました。すんません。一気に挙げます。
「アフタースクール」
「運命じゃない人」の監督なので、期待して見た。期待通りでした。
母校の中学で教師をやっている男は、近所に住む元同級生の妊娠中の妻の面倒を見ている。エリートサラリーマンの同級生は、数日前から家を空けていて、妻が出産しても姿を現さない。
そんなある日、元同級生を名乗るもう一人の男が現れる。男は探偵で、サラリーマンの友人はヤクザの組長の愛人とつき合っていて、組長に見つからないように逃げ回っていると言う。
世間知らずでお人よしな教師と、世間を知りすぎてスレた性格の探偵と、外面はいいけど裏のあるサラリーマンの三つ巴サスペンス。と思ったら、見事に引っかかります。楽しみにして、映画館へ行ってください。
前作「運命じゃない人」みたいに、世間知らずと世間ズレの二人が、金と女とヤクザにまみれた世界で翻弄されるところは同じ。姉妹編とも言える。でも「運命じゃない人」よりも、より一歩先で、理想主義を肯定している。
脚本がしっかりしているから、ハリウッドでリメイクしてくんないだろうか。お人よし教師:大泉洋の役は、マシ・オカがいいな。
「アフタースクール」
「運命じゃない人」の監督なので、期待して見た。期待通りでした。
母校の中学で教師をやっている男は、近所に住む元同級生の妊娠中の妻の面倒を見ている。エリートサラリーマンの同級生は、数日前から家を空けていて、妻が出産しても姿を現さない。
そんなある日、元同級生を名乗るもう一人の男が現れる。男は探偵で、サラリーマンの友人はヤクザの組長の愛人とつき合っていて、組長に見つからないように逃げ回っていると言う。
世間知らずでお人よしな教師と、世間を知りすぎてスレた性格の探偵と、外面はいいけど裏のあるサラリーマンの三つ巴サスペンス。と思ったら、見事に引っかかります。楽しみにして、映画館へ行ってください。
前作「運命じゃない人」みたいに、世間知らずと世間ズレの二人が、金と女とヤクザにまみれた世界で翻弄されるところは同じ。姉妹編とも言える。でも「運命じゃない人」よりも、より一歩先で、理想主義を肯定している。
脚本がしっかりしているから、ハリウッドでリメイクしてくんないだろうか。お人よし教師:大泉洋の役は、マシ・オカがいいな。
2008年05月21日 (水) | 編集 |
「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
1980年の冷戦時のアメリカ。女と酒が好きな国会議員のチャーリー・ウィルソンは、キリスト教右派の愛人から、ソ連に侵攻されているアフガニスタンを救うために、武器を横流ししてくれと頼まれる。
ウィルソンが人脈を使って、あちこちに軍事費の捻出を嘆願したおかげで、新しい武器を大量に手に入れたアフガニスタンはソ連を撃退できた。
このウィルソンが援助したアフガニスタンの民兵組織ムジャヒディンは、後にアメリカを攻撃するテロリストとなった。
いったいどこで間違ったの?とウィルソンを含めた援助に賛成した人々は頭を抱えているだろう。唯一援助に懐疑的だったCIAの工作員はこう思ってたかもしれない。世間知らずのオバハンの口車に乗って、後先考えないで、安易な軍事介入をしたからだろ?と。
ここのブログによるとふざけたブラック・コメディらしいが、同時にお気楽な議員の悲劇でもあると思う。自分が援助を募った議員たちは、にっくきソ連をやっつけることしか考えておらず、ソ連撤退後のアフガンに学校を建てるなどのケアには興味も示さない。自分が信じていた善意や正義なんて無意味だと思い知らされ、さらにそれが悪と成してしまった。
チャーリー・ウィルソン本人は、自分のやったことを後悔し、イラク戦争に反対しているという。
当時のアメリカが、ソ連に対する抵抗勢力としてどれくらいアフガニスタンをおだてていたかは、80年代のハリウッド映画「ランボー3・怒りのアフガン」と「007 リビング・デイライツ」を観るとわかります。
予告編見たときは、なんでトム・ハンクスが酒とおっぱいが好きなスケベ親父やってんの?と思ったが、ラストの困ったような悲しそうな笑顔を見て、納得した。正義を疑わない、世間ズレしていない男が、世間に打ちのめされたからだ。
ジュリア・ロバーツは、いくら金持ちそうに見せても、安っぽい田舎の奥さんという感じがよく合ってた。CIA捜査官演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが一番いいキャラだった。上の二人と対照的に、世界情勢のヤバさを嫌というほど知り尽くしているゆえに、善意による安易な行動に反対している。
「カポーティー」の裏声とは裏腹に、渋い低音で大人の男を演じちゃってるよ!有名になっても、「ハピネス」みたいなイタ電ハアハア男や、「フローレス」のドラッグ・クイーンみたいなキャラを演じてほしいな。くれぐれも、勘違いしてカッコいい役ばっかやるのはやめてね。
1980年の冷戦時のアメリカ。女と酒が好きな国会議員のチャーリー・ウィルソンは、キリスト教右派の愛人から、ソ連に侵攻されているアフガニスタンを救うために、武器を横流ししてくれと頼まれる。
ウィルソンが人脈を使って、あちこちに軍事費の捻出を嘆願したおかげで、新しい武器を大量に手に入れたアフガニスタンはソ連を撃退できた。
このウィルソンが援助したアフガニスタンの民兵組織ムジャヒディンは、後にアメリカを攻撃するテロリストとなった。
いったいどこで間違ったの?とウィルソンを含めた援助に賛成した人々は頭を抱えているだろう。唯一援助に懐疑的だったCIAの工作員はこう思ってたかもしれない。世間知らずのオバハンの口車に乗って、後先考えないで、安易な軍事介入をしたからだろ?と。
ここのブログによるとふざけたブラック・コメディらしいが、同時にお気楽な議員の悲劇でもあると思う。自分が援助を募った議員たちは、にっくきソ連をやっつけることしか考えておらず、ソ連撤退後のアフガンに学校を建てるなどのケアには興味も示さない。自分が信じていた善意や正義なんて無意味だと思い知らされ、さらにそれが悪と成してしまった。
チャーリー・ウィルソン本人は、自分のやったことを後悔し、イラク戦争に反対しているという。
当時のアメリカが、ソ連に対する抵抗勢力としてどれくらいアフガニスタンをおだてていたかは、80年代のハリウッド映画「ランボー3・怒りのアフガン」と「007 リビング・デイライツ」を観るとわかります。
予告編見たときは、なんでトム・ハンクスが酒とおっぱいが好きなスケベ親父やってんの?と思ったが、ラストの困ったような悲しそうな笑顔を見て、納得した。正義を疑わない、世間ズレしていない男が、世間に打ちのめされたからだ。
ジュリア・ロバーツは、いくら金持ちそうに見せても、安っぽい田舎の奥さんという感じがよく合ってた。CIA捜査官演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが一番いいキャラだった。上の二人と対照的に、世界情勢のヤバさを嫌というほど知り尽くしているゆえに、善意による安易な行動に反対している。
「カポーティー」の裏声とは裏腹に、渋い低音で大人の男を演じちゃってるよ!有名になっても、「ハピネス」みたいなイタ電ハアハア男や、「フローレス」のドラッグ・クイーンみたいなキャラを演じてほしいな。くれぐれも、勘違いしてカッコいい役ばっかやるのはやめてね。




