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2008年5月11日「最高の人生の見つけ方」「ハンティング・パーティ」「ミスト」

「ミスト」
アメリカの田舎町に、突然濃い霧が発生した。霧の中からは大きな触手が伸びてきて、人間をさらって食い尽くす。スーパーに閉じ込められた買い物客は、得体の知れない恐怖に怯えてパニックを起こしたり、狂信者に煽られたり、殺しあったりする。

原作はスティーブン・キングの「骸骨添乗員」に収録されている「霧」。「この映画のラスト15分をネタバレしたら絞首刑」とキングは言った。原作も救いがない結末だったけど、映画はそれをはるかに超えている。

人を恐怖で煽る宗教狂いのオバハン(とそのシンパ)も怖いけど、最も理性的でヒーロータイプの主人公も、同じ状況下では、誤った行動をしてしまう。そういうところが観客を他人事にさせずに、徹底的に打ちのめす。

「神は(世の摂理は)残酷だ」というスティーブン・キングの小説の一貫したテーマを、この監督は理解したんだと思う。(感動作「グリーンマイル」も、実は不条理に能力を与えられた人間の悲劇だ)

ところで「ミスト」のお化けは怖いというよりは、気持ち悪い。CGだから余計に可愛さ激減。もうちょっと味わい深いデザインにしてくんないだろうか。「トレマーズ」シリーズのお化けミミズとオナラで飛ぶ虫みたいに。
「最高の人生の見つけ方」
資産家のケチで偏屈なジイさんが、ガンで余命数ヶ月を言い渡される。病院の相部屋には、同じように余命数ヶ月のジイさんがいた。そのジイさんが書いているのは「死ぬまでにやりたいことリスト」。金持ちジイさんは、有り余った金を使って、それをやってやろうとジイさんを誘う。

欲張りジイさんジャック・ニコルソンと、正直者ジイさんモーガン・フリーマンの掛け合いがナイス。二人の「死ぬまでにやりたことリスト」なんて、ニコルソンは「バンジージャンプ」「フランスの別荘で豪華ディナー」「タトゥーを彫る」で、フリーマンは「チベットで荘厳な景色を見る」「見ず知らずの人に親切にする」で、本性が現れてる。
個人的には、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の余命数ヶ月の若い男二人の破天荒な逃避行みたいに突き抜けてるほうが好きだけど、大衆ウケにはいいでしょ。

「ハンティング・パーティ」
ボスニア紛争の取材をしていた花形リポーターが、悲惨な状況のあまりに、本番中にぶち切れてクビになる。5年後、リポーターと組んでいたカメラマンは出世して、ボスニア紛争の終結を取材しに再び訪れていた。そこでかつての友人と再会する。彼は「ボスニア紛争の首謀者を見つけた」と言い、自分の取材に協力してくれと頼んできた。コネ入社した新人ディレクターもくっついてきて、3人は指名手配中の戦争犯罪人を探しに危険な旅に出る。

「信じられないと思うところが事実」という実話を元にしたフィクション。3人は架空の人物だけど、テロリスト関係者と、CIA関係者は実在とのこと。CIAが捕まえられなかった戦争犯罪人が、なんで素人3人に見つけられたのか。戦犯を匿っているグループと、政府との取り引きという大人の事情でもたついているから。ビン・ラディンをまだ捕まえられない理由もそうなんじゃないの?というわけだ。
リポーターが戦犯狩りをする動機が、自分の女を殺されたから、というあたりが甘いな。自分に関係なければ、虐殺は他人事なのか?ボスニア紛争を取材したジャーナリストが、自分の無力さを実感して、仕事を辞めて紛争の孤児を養女にした「ウェルカム・トゥ・サラエボ」みたいに、他人事を自分のことにするまでには至らないんだな。

リポーター演じたリチャード・ギアは、やっと2枚目から脱出できたみたいで。

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Comment

2008.05.21 Wed 21:34  |  

>lilyさん
こんばんわ。
グロシーンはこ、の手の映画の中では少なめでした。「絞首刑」というほどに、あのオチには度肝を抜かれました。原作とは少し違います。

「シャイニング」は、キューブリックの映像美と、ジャック・ニコルソンの笑顔が好きです。原作と設定と世界観が違っていて、キングは不満だったそうです。
  • #-
  • まこと(仮名)
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2008.05.20 Tue 22:49  |  こんばんは★

「ミスト」って予告編を見た限りではなんかグロそうだな〜と思いました。
キングの「この映画のラスト15分をネタバレしたら絞首刑」というセリフが気になります。

スティーブン・キングのは「シャイニング」が一番好きかな〜






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Author:まこと(仮名)
東京都の片隅で親と同居する
20代後半、関西出身女子。
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