映画にはまって数年、心動かされた&萌えた映画を紹介します。映画館での鑑賞記録、特選DVD評、映画関連物他、いろいろ増える予定。
2008年3月16日 「ジャンパー」「魔法にかけられて」「ノーカントリー(フォー・オールドメン)」
2008年03月19日 (水) | 編集 |
新宿ばっか行くのも飽きたので、渋谷に行った。今回は全部ロードショー系。

「ノーカントリー(フォー・オールドメン)」
やたらと言葉を略すな。>映画会社
時代性もテーマもオスカーにふさわしい映画だった。是非見るべし。

一人の男が、メキシカンマフィアの銃撃戦の成れの果てを見つけ、ヘロインと大金をネコババした。金を取り返すために雇われたオカッパ頭の殺し屋が、屠殺用の空気銃を持って追いかけた。車を手に入れるため、逃げるため、必要ならさっさと殺す。追われる男は、危険な目にあっても大金への執着心を捨てずに、ショットガンを買い込んで武装する。

殺し屋やネコババ男の行動は、今の世界状況ととても似ている。交渉しようとせずに、相手を虐殺し武装し金を奪いあう。殺し屋が誰かを殺す時には、コインの裏表で決める。何人かは乗せられて「表(裏)」と答える。善か悪か、テロと闘うか闘わないか、敵か味方かで決めるやり方は、アメリカに限ったことじゃない。
「殺す殺さないは、コインの裏表で決めるんじゃない。あなたが決めるんだ」と男の妻は、殺し屋に言った。その後の彼女の運命は、観ている人間がそれぞれ決めるのだ。

銃撃戦を調べていた老保安官が二人の後を追う。昔に比べて理解しがたいことが多すぎる。それでも追い続けるのは、「老人のための国ではない」この国と時代だとしても、理解できない事件だとしても、そのままにはしてはいけないからだ。

殺し屋演じてオスカー獲ったハビエル・バルデムは、マジ怖かった。暗いところで会ったら、絶対悲鳴を上げる。どの雑誌も「怖いから」という理由でインタビュー特集を組もうとしないそうだ。→情報源 
保安官演じたトミー・リー・ジョーンズも渋い。オスカーにノミネートされれば良かったのに。缶コーヒーのCM作った日本人を許してください。
「魔法にかけられて」
ディズニーが吉本新喜劇を始めたんだと思ってみれば、そこそこ面白かった。

アニメ世界の王国アンダレーシアで、王子様とのできちゃった?結婚を控えた森のテンパリ娘乙女ジゼルが、王子の悪い母親に池に突き落とされて、現代のニューヨークに転送されてしまった。ふんわりドレスは重いわ汚れるわ、なんだか微妙におばさん顔になるわで、寂しく雨に打たれていたら、子連れの弁護士に助けられた。
魔法が効かない世界でも、ジゼルはピロピロ歌ってゴキブリとドブネズミとハトをアゴで使ってと一緒にお掃除したり、人んちのカーテンを勝手に裁断して使って自前のドレスを作ったりして、一向にめげない。森の中での自給自足生活は伊達じゃない。 
弁護士のパパもテンパリに着いて行けずに最初は出てって欲しかったが、娘は喜んでるし、頭おかしいけどカーテン以外は特に害はないし、追い出すのが面倒になってきたのでとりあえず家に置いてやることにした。
 
いなくなったジゼルを追って、エドワード王子もリスと一緒にやって来た。ジゼルをはるかに上回る迷惑行為で、テロで神経質になっているニューヨークの街を混乱に陥れるが、従者ナサニエルの支えで警察に捕まらずにジゼルを探し続ける。

元凶はお前のケバイ義理の母親で、ナサニエルは腰ぎんちゃくだこのスカポンタン!とリスは王子に教えるが、この世界では動物はしゃべれない上に、エドワードには動物のボディ・ランゲージを理解するほどの知能はない。

一方ジゼルは、何だかこっちの世界になじんでしまって男を見る目も養われて天然王子より子持ち弁護士のほうに傾きかけていた。

そんな中、毒りんごを食べてくれないダイ・ハードジゼル抹殺のために、悪の女王が自らニューヨークにやって来た。ジゼルのありえないほどの悪運運命はどうなる!?

普段の生活に笑いが足りない時に見るがよろしいです。
ジゼルは「オペラ座の怪人」のエミー・ロッサムがいいんじゃないかと思ったけど、おとぎ話と現実のギャップという意味で、微妙に現実臭いエイミー・アダムズのほうがふさわしいんだろうと思い直した。悪の女王様がスーザン・サランドンなんて知らなかったぞ。(「ロッキー・ホラー・ショー」では愛らしかったのに)
ジェームズ・マースデンとリスは可愛いです。萌え。

「ジャンパー」
瞬間移動ができる超能力を持って生まれた青年が、能力の目覚めをきっかけに人生を変えて、悠々自適に暮らしていたが、彼のようなジャンパーを抹殺しようとするパラディンという狂信集団に命を狙われる。

テーマが重厚そうに見えて、話の中身は上の2行以上のものはなーんにもなかった。「ボーン・アイデンテティ」の監督が作った、レンコン並みにスッカスカな映画。ジェイミー・ベルが出てなければたぶん見てない。

なぜ、パラディンがジャンパーを抹殺しようとするのか。世界中にいるジャンパーを始末するために、手間もヒマもコストもかける理由が、ただ「神に反しているから」だけじゃ話にならんわ。どんな狂信的な集団でも、おのれの損得のために弾圧したり異端者狩りするんじゃないの。
損得勘定から考えれば、こいつらを殺すよりは、手下にして利用したほうが断然お得だ。なぜ「トリプルX」みたいにスカウトしない?>サミュエル・L・ジャクソン

出てくるキャラクターは、主役から脇役まで自分のことしか考えてない奴らばっかり。主人公は、特殊能力持っていることに対する葛藤がない上に、人のために使おうとしていない(社会に還元しようとしていない)し、こいつの彼女も、消息不明でもしかすると死んだかもしれない男友達に、なーんの疑問も葛藤も持たずにホイホイ着いていくバカ。

「スパイダーマン」でさえも、「大きな力には責任が伴う」って言ってるんだぞ?


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テーマ:ノーカントリー
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
こちらにもお邪魔します
『ノーカントリー』もすっごい好きなんですけど、私はとにかく怖くて、感想らしい感想がもてませんでした。

私も町山さんの特電、大好きです!
2008/06/01(Sun) 03:39 | URL  | chuchu #-[ 編集]
>whitedogさん
うはは。応援&温かいお言葉ありがとうございます(照)
かっ飛ばしすぎて、ただの悪口にならないように気をつけます。
日本で「大ヒット上映中」の映画は大抵駄作だと踏んで観たほうがいいですね。
2008/03/19(Wed) 13:34 | URL  | まこと(仮名) #-[ 編集]
相変わらずの辛口で・・・
「ノーカントリー」は見応えありました。
「ジャンパー」は、ダグ・リーマンだし、という事で観にいきましたが、残念ながら書く気が失せました。(笑)
「魔法にかけられて」は、あまり趣味ではないのでパスです〜。
応援ポチ!!
追伸:次回も辛口コメント楽しみにしてます
2008/03/19(Wed) 10:43 | URL  | Whitedog #-[ 編集]
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2008/03/19(Wed) 10:38:57 |  Coffee and Cigarettes