映画にはまって数年、心動かされた&萌えた映画を紹介します。映画館での鑑賞記録、特選DVD評、映画関連物他、いろいろ増える予定。
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2010/3/7 ハート・ロッカー、プリンセスと魔法のキス、しあわせの隠れ場所
2010年03月13日 (土) | 編集 |
ハート・ロッカー
原題:Hurt Locker(アメリカ英語の俗語で、痛みを閉じ込めた箱、棺桶)
映画館:新宿武蔵野館

2004年イラク。在留するアメリカ軍には、テロリストの仕掛ける爆弾を処理するためだけに設置された部隊があった。その中の1つ:ブラボー中隊に、876個の爆弾を処理してきたジェームズ二等軍曹が派遣されてきた。車の中に複雑に仕掛けられた爆弾、人間の死体に埋め込まれた爆弾、一つのワイヤーに放射状に繋がれた爆弾を、ジェームズは命令を無視しした自分のやり方で解除してゆく。
部隊の仲間は最初、独善的な行動を繰り返す彼に反発するが、生死を共にするうちに互いを認め合う。

爆発すれば、防護服ごと木端微塵になる恐怖にさらされながらも、ジェームズは生きがいをそこにだけ見出していた。

国にいる妻や子供よりも。


前半はいつ爆発するかと、耳の下を押えながら見ていたが、後半から終わりまでは重々しい気分になった。

ジェームズは、人々を爆弾で死なせたくないという正義感でこの仕事に就き、誇りを持っているが、同時に生死と隣り合わせの危機に快楽をおぼえ、それなしでは生きられない自分に気付いているのだろう。

「なぜ人類は戦争をやめられないか」
「なぜアメリカは他国の問題に首を突っ込んで嫌われてまで、戦いを仕掛けるのをやめられないのか」
という問いに対し、監督のキャスリン・ビグローは
「戦争に対して強迫観念的に依存しているから」という答えを出した。

だからこの映画を、戦争プロバガンダというのは大きな間違いだ。
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原題:Princes and the Frog(グリム童話の「カエルの王子」から)
映画館:新宿ピカデリー

1920代年のニューオリンズのフレンチ・クォーター。自分の店を持つことを夢見る少女ティアナは、カーニバルの夜に喋るカエルに出会う。カエルは自分はマルドニア王国の王子だといい、訪米中に悪い魔法使いによってカエルに変えられてしまったという。童話みたいに、お姫様にキスされれば元に戻ると言い張るので、ティアナは仕方なくキスした。

が、王子は人間に戻らず、ティアナがカエルに変わってしまった。
魔法の解き方を教えてもらうために、森の奥に住むヴードゥーの魔術師:ママ・オーディの元を訪ねるが、はっきりとした答えは出してくれない。

その頃、街では王子をカエルに変えた魔術師が、街を支配しようともくろんでいた。


今までのディズニーアニメと違うのは、ヒロインが初めての黒人というだけでなく、夢や現実に対する描き方だ。
「愛や夢があればいつか幸せになれる」のでなく、「自分に足りないものを知りなさい」と教えている。

ティアナは今までのディズニー・プリンセスと対照的に現実的。自分のお店を持つまでは、恋もダンスも楽しいことは後回し。
対して王子様は、音楽と楽しいことが大好きな快楽主義者。働いたことはおろか、自分のことを自分でしたことがない。
二人に、ママ・オーディは「自分が何を望むのかじゃなくて、自分に何が必要なのか考えてごらん」と説く。夢に浮かれるだけでも、現実に埋もれるだけでも生きていくには不十分だと。


しあわせの隠れ場所
原題:The Brind Side(アメフトで、クォーターバックの死角を守るポジション)
映画館:新宿ピカデリー

南部の裕福な家の妻リー・アンは、家族とドライブしている時に、道を1人で歩いている黒人の少年を見つける。息子は彼を知っていて、知的障害を持つビッグ・マイクだと言う。リー・アンは放っておけずに少年を家に泊める。

ビッグ・マイクは、幼いころに育児放棄されてロクに教育を受けておらず、読み書きができないまま転校を繰り返していた。麻薬中毒の母親は会ってくれず、知り合いの家に居候していた。

リー・アンは、彼を自分の家に住まわせ、食事と服を与え、読み書きを覚えさせた。
憐れみからではなく、不幸な人が不幸なままで生きることに無関心でいられなくなったからだった。

今まで与えられなかったものを与えられて尊厳を持つようになったマイクは、次第に成績が伸び、体格の良さを買われてアメフトをするようになる。

NFLの選手、マイケル・オアーの半生を元にした実話。
原題のBlind Sideは、アメフトの試合で、クォーターバックの死角=背後を守るポジションを指す。マイケル・オアーの主なポジションである。さらに「見えない場所」という意味であり、裕福なテューイ一家が知らなかった黒人貧困層の街と暮らしをも指す。

一見ただの美談だが、映画はもっと先を行く。

マイクは大学のアメフトチームからスカウトされるが、テューイ一家は夫妻の母校であるミシシッピ大学を望んでいた。その期待を読み取って、マイクはミシシッピ大学を選ぶ。
だが、他の大学の調査員から、「テューイ夫妻は、母校の利益のためにあなたを利用しているのではないか」と問われ、マイクは悩む。
そして、リー・アンに「僕を引き取ったのは、自分たちのためなのか?」と聞く。

与えてくれた人の言うことを聞くだけで良いのか、与えたことで相手をコントロールしようとしていないか、と問うているのだ。

最終的にマイクは自分の望む方向へと進む。
それによって、初めて善意は効果を持った。

テーマ:ハート・ロッカー
ジャンル:映画
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★★★夫婦の善意に嘘はなく、とても好感が持てる物語だよ。でも、それだけで、起伏のないストーリーだ。素晴らしい実話で、見習うべきところは多い。きっとみんなにそういう想いを与えたことが尊いことなんだろうな。
2010/04/29(Thu) 11:44:08 |  映画初日鑑賞妻
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