映画にはまって数年、心動かされた&萌えた映画を紹介します。映画館での鑑賞記録、特選DVD評、映画関連物他、いろいろ増える予定。
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1/16  ソーシャル・ネットワーク
2011年04月30日 (土) | 編集 |
●ソーシャル・ネットワーク  @Tジョイ京都
監督:デビッド・フィンチャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド

ハーバード大学の学生 マーク・"ザック"・ザッカーバーグは、恋人に振られた腹いせに、大学のコンピューターをハッキングし、ハーバードの女子学生全員の顔を並べて、どちらが可愛いか格付けさせるサイトを作る。

4時間後にサーバの管理者に潰されるまで、学生たちに大人気だった。
数日後、理事会から半年の保護観察処分を受け、女子学生全員を敵に回した。

ザックは、フラタニティに所属するウィンクルボス兄弟から、ハーバード専用の出会い系コミュニティサイトの作成を依頼され、それをヒントに、ソーシャルネットワーキング・サービスの製作をする。

友人のエドゥアルドの融資と、大学での人脈を利用し、ザックは「ザ・フェイスブック」を完成させた。
「ザ・フェイスブック」はたちまち学内で有名になった。
もっと会社を大きくするため、ザックはネットワークを学外に広げる。
さらに、ファイル共有ソフト:ナップスターの開発者ショーン・パーカーが共同経営者となり、
会社の名前もザをとって、「フェイスブック」とした。

順風万班だったザックだったが、アイデアを登用されたウィンクルボス兄弟に訴えられ、パーカーが経営に加わってから仲間はずれにされたエドゥアルドとの間に亀裂が走る。
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テーマ:アカデミー賞/映画賞関連
ジャンル:映画
12/18 キックアス / トロン:レガシー
2011年04月30日 (土) | 編集 |
●キックアス R-15 @テアトル梅田
監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モリッツ、ニコラス・ケイジ

アメコミが好きな高校生デイヴは、友達とダベっている時に、
「セレブの真似をする人間がいるのに、なぜスーパーヒーローの真似をする人間がいないんだろう」と問うた。
「危険な目に合いたくないからだろ」と友達は笑った。

だがデイヴは、不良にカツアゲされても無関心を装うような周囲にウンザリしていた。
そこで、一念発起して、自作のスーツとマスクに身を包み、「キックアス」というスーパーヒーローになる。

だが、不良たちにはボコボコにされ、通りすがりの車にひき逃げされ、病院送りになる。

それでもめげずに、真夜中のパトロールをしていると、数人に暴行されている男を見つける。
男を助けるために、暴漢たちに立ち向かい、戦った。
ダイナーから見ていた少年少女たちは、警察を呼ぶよりも先に、ケータイで録画して、YouTubeに投稿した。

その動画は瞬く間にヒットし、キックアスは現代に現れたスーパーヒーローとしてテレビにも取り上げられた。

キックアスとして活躍するデイヴは、自信がついて実生活でも恋人が出来て、充実した人生を歩んでいた。

ある日、麻薬の売人のアジトで、悪人を惨殺する少女ヒットガールとビッグダディの親子と出会う。彼らは、家族を破壊したマフィアに復讐を誓い、悪を成敗するために手段を選ばないスーパーヒーローだった。

一方、スーパーヒーローたちにメンツを潰されて面白くないマフィアのダミーコは、スーパーヒーロー願望の息子を利用して、キックアスを始末しようとする。

マフィアと、スーパーヒーローたちの血みどろの抗争に、デイヴも巻き込まれてゆく。
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テーマ:キックアス Kick Ass!
ジャンル:映画
1/22 デュー・デート , グリーンホーネット
2011年04月30日 (土) | 編集 |
●デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~@Tジョイ京都
監督:トッド・フィリップス
出演:ロバート・ダウニーJr、ザック・ガリフィアナキス


5日後に控えた妻の出産に立ち会うために、アトランタから、ロサンゼルスに向う飛行機に乗ったピーターは、隣の席に座るイーサンという男のトラブルに巻き込まれてしまい、搭乗を拒否されてしまう。

さらに、荷物を間違われ、自分の身分証明書と財布を機内に置いてきてしまった。

仕方なく、イーサンの借りたレンタカーに同乗し、ウンkmも先のロサンゼルスに向かうが、
破壊的に空気が読めず、次から次へとトラブルを呼び込むこの男のおかげで、
怒りを買った銀行の警備員にボコボコにされ、メキシコの国境警備員に拘束されるなど散々な目にあう。

ピーターは何度もイーサンを捨ててやろうと画策するが、死線をくぐり抜ける中で情が移ってしまい、結局は別れられない。

砂漠に伸びる果てしない道を進む中、妻の出産日は刻一刻と迫っていた。


前作「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」と同じように、トラブルに巻き込まれて裸一貫になった男の、汗と笑いと涙のオデュッセイア。
ハングオーバーの4人組は、大人になりきれない男たちだったが、今作のピーターは、社会的には成功した「立派な大人」。

立派な大人なら成長する必要がないだろうと思われるが、実は社会での強者だって、危機に陥ると弱者になる。財布と身分証明書をなくしたピーターは、頭のいかれたプータローのイーサンとそう変わらない。
いやむしろ、非常時にうろたえるピーターよりも、笑顔で動じないイーサンのほうが強者だ。

日常から突き放された状態で、イーサンの力を借り、時には暴れ、犯罪スレスレの行動を起こし、あきらめずに妻の元へと辿りついた時、ピーターは以前とは違う強さを身につけた。


最近は、他人を巻き込む困った人を演じることが多いロバート・ダウニーJrは、巻き込まれる役も大変マッチしていた。破壊的なボケ演技で、観る者を軽くイラっとさせるザック・ガリフィアナキスは、ハングオーバーでも同じような役を演じているので見ることをおすすめする。
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テーマ:コメディ映画
ジャンル:映画
1/24 エリックを探して @京都シネマ
2011年04月29日 (金) | 編集 |
監督:ケン・ローチ
出演:スティーヴ・エヴェッツ、エリック・カントナ(本人の幻影役・製作総指揮・原案)

郵便局員のエリックは、最初の結婚から逃げて、妻と娘を捨てて以来、活気のない人生を送っていた。
2番目に結婚した妻は、連れてきた二人の息子を置いて出ていってしまった。思春期の息子たちは、義父のエリックの言うことを聞かない。

思うようにならない人生にため息をついていた時、部屋に飾っていたエリック・カントナのポスターから、カントナが現れた。
最初の妻リリーへの愛を捨てられないエリックに、カントナは「想いをきちんと伝えて来い」とアドバイスする。

それ以来、カントナのコーチによって、元妻や息子たちと向き合うようになる。

自信を取り戻したエリックだったが、人生はそう簡単にうまくいかなかった。
上の息子がギャングから脅されて、武器を隠すように強要されていたのだ。
半ば放棄していた父親としての責任を果たそうとギャングの元に行くも、逆に脅される。
さらに、武器の不法所持で家に警察が押し掛け、せっかく上手くいったリリーとの関係も壊れてしまう。

落ち込むエリックにカントナは言う。
「1人で戦えない時は、仲間と共に戦うんだ。君には苦しい時に側にいてくれる仲間がいるじゃないか」

エリックは、郵便配達員の仲間に相談した。
やがて、カントナのマスクを被った何十人もの郵便配達員が、バスに乗り込み、ギャングの家に向かった。


冴えない人間が一念発起する話はハリウッドにもたくさんがある。
それらは大抵、冴えない人間が強くなってスーパーヒーローになる話だ。

だがケン・ローチは、大きな力を持たない人間が、同じような仲間と共に戦う物語を描いた。
エリックには、身も心も消沈している時に、笑わせようとし、危機に立ち向かってくれる仕事仲間がいる。
カントナが名選手になれたのは、華麗にゴールだけでなく、パスし合う仲間がいたからだった。

過剰な自己責任と自助努力を強調する新自由主義を批判してきたケン・ローチが、「じゃあどうすればいいんだ?どう生きればいいんだ?」と問われて、出した答えがこの映画ではないだろうか?

1人が強い英雄になるよりも、1人1人が互いに、苦しい時に見捨てない仲間になろう、と。
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テーマ:映画★★★★★レビュー
ジャンル:映画
2/8 ザ・タウン @MOVIX京都
2011年04月28日 (木) | 編集 |
監督・脚本:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、ジェレミー・レナー

ボストンで、強盗団のリーダーをしているダグは、今日も銀行を襲撃していた。
血の気の多い仲間のせいで、支店長である女性クレアを誘拐する羽目になったが、すぐに解放した。

数日後、ダグは責任を感じてクレアの元を訪ねてしまう。
襲撃の時は覆面をしていたので、クレアはダグのことを知らない。
正体を隠したまま、彼女と付き合い始める。

献身的で向上心の高いクレアとの恋から、ダグは今までの生き方をやり直したいと願うようになる。
だが、父の代から強盗を続けてきた上、強盗団のメンバーは幼馴染でもある。
自分が抜けたいと思っても、周囲は許さなかった。

一方、クレアはFBIから、襲撃事件の捜査の協力を要請される。
ダグの正体を知っても、彼を愛するクレアは、捕まらないように画策していた。

新たに現金輸送車を襲撃する日、ダグはクレアと一緒に遠くへ逃げようと決めるが、足抜けを許さない仲間のジェムと、強盗団を捕まえたいFBIの罠が待ち構えていた。


この結末を、
「人生はやり直せるが、犯した罪からは一生逃れられない」
「犯した罪からは逃れられないが、人生はやり直せる」
と、どちらにとれるだろうか?

ダグは自分の罪を自覚し、強盗として生きる宿命からは簡単に逃れられないことも知っていた。
それでも、恋愛をきっかけに、自分の人生を少し変えられた。
わずかながら、地元へ償いをした。

更生を信じるクレアを見て、悪を許さなかったFBI捜査官も自分のやり方を少し変えた。

もっとも説得力のあるハッピーエンドだったと思う。


主演のベン・アフレックよりも、
強盗仲間のジェムを演じたジェレミー・レナーの、凶悪さと無邪気さの混じった演技が目立った。
キャラがたっているので、もう少し主人公との関係を描いてほしかった。
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テーマ:アカデミー賞/映画賞関連
ジャンル:映画
2/18 ゾンビランド @自宅でDVD
2011年04月28日 (木) | 編集 |
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン

ハンバーガーの牛肉から感染したウイルスによって、アメリカ全土の人間がゾンビと化してしまった。
引きこもりだった大学生コロンバスは、自分に課したルール(全速力で逃げる、トイレに入る時はゾンビに注意、ゾンビは二度撃ちするetc)を忠実に守りながら生きのび、故郷のオハイオ州コロンバスへと向かっていた。

途中で、ゾンビ狩りに執念を燃やすタラハシーという男と、詐欺で車や物資を奪いながら生きるウィチタとリトルロックの姉妹と出会い、行動を共にする。

4人とも互いを警戒し、本名を明かさず、地名を名乗ったが、死線をくぐり抜けてきた4人には家族のような絆が生まれていた。

帰る故郷も家族も失った4人は、唯一ゾンビがいないとされる、ロサンゼルスの遊園地へと向かう。


ゾンビ映画というと血も涙もないサバイバル劇というイメージがあるが、この映画は、悲惨なはずのサバイバルをゲームのように楽しんでいる。4人は相当ひどい目にあっているはずなのに。
銃を持ってゾンビを撃ち落とし、無人のスーパーで好きなものを手に入れたり、破壊したり、好きなお菓子を食べまくる。いつもはやってはいけないが、やりたくてしょうがないことを、やりまくっている。
まさに、遊園地。

その中でコロンバスは、家族を失った悲しみから逃れるために思い出を捏造するタラハシーや、女二人の身では詐欺をしないと生きていけなかったウィチタの姿を見て、悲惨な現実から逃避する人間や、他人を信用できない人間は自分だけではないと気づく。

そして死にそうな目に合っても、凝りずに好物のお菓子トゥインキーを探し続けるタラハシーを見て、悲惨な現実の中で、ささやかな楽しみを見つけて生きることを新たなルールにする。

現実が嫌いな人間が夢見る、世界のリセット、アクション映画のような破壊、自分と相手しかいないようなロマンスを再現しているが、実は現実を生き抜くためのサバイバルかもしれない。
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テーマ:ゾンビ映画
ジャンル:映画
4/23 ブルーバレンタイン
2011年04月26日 (火) | 編集 |
監督:デレク・シアンフランス
出演:ライアン・ゴスリング、ミシェル・ウィリアムズ

大学生だったシンディは、祖母の老人ホームを訪ねた時、引越屋のディーンと出会う。
身勝手なボーイフレンドと、傲慢な父親にウンザリしていたシンディにとって、優しく思いやりのあるディーンは
理想的な男だった。

ボーイフレンドの子供かもしれない子供を妊娠したが、中絶する決心のつかないシンディに、ディーンは結婚を申し込んだ。

結婚して7年後。
シンディは看護婦として朝から晩まで働き、家計を支えていた。
ディーンはペンキ屋をしながら、娘の面倒を見ていた。
忙しく、子供と顔を合わせられないことに罪悪感を抱いていたシンディは、未だに子供っぽさが抜けず、自分を気遣ってくれないディーンにいら立っていた。

飼い犬の死をきっかけに、ぐらついていた夫婦の間に亀裂が走る。
昔の夢のような幸せを取り戻そうと、ディーンは、忙しいシンディを強引にデートに誘う。
気の進まないデートの中で、シンディは、幸せだった昔を思い出す。

だが幸せは、昔を取り戻すことでは手に入らないのだと、シンディはすでに気づいてた。


愛し合ったカップルが、なぜ破局するのかを問うた物語。
シンディとディーンがどちらが悪かったというよりは、
2人とも、ロマンチックな恋愛関係から、結婚と言う現実的な関係に発展させられなかったと思う。

結婚しても成長しないディーンのほうが明らかに悪いが、シンディも自分の状況から逃れるために夫の優しさにのっかる形で結婚し、そのまま進んでしまったのだろう。

ラブストーリーとしてはバッドエンドだが、彼らは距離を取ったほうがよかったのだ。

希望的観測を言うなら、彼らは憎み合っているわけではないので、ディーンが自分の幼稚さに居直らずに、そっとしておいてほしいシンディを見守ってゆけば、新しく愛を育めるかもしれないが。


参照:ブルーバレンタインに関するトークイベント
http://www.b-valentine.com/report.html
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テーマ:映画レビュー
ジャンル:映画
2/21「ヒアアフター」「ハーブ&ドロシー」
2011年04月25日 (月) | 編集 |
●ヒアアフター 
映画館:MOVIX京都
監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン、セシル・ド・フランス

タイのリゾートでバカンスを過ごすニュースキャスターのマリーは、大津波に巻き込まれてしまう。
意識を失った状態で、不思議な光景を見る。
帰国後、それは臨死体験だと知り、死後の世界を調べることに没頭する。
周囲には事故の後遺症と見なされ、キャスターを降板させられる。
自分の臨死体験をもとにした本がイギリスで出版され、ブックフェアでサイン会を開く。

ロンドンで、麻薬中毒の母と暮らすマーカスは、双子の兄を事故で失う。
福祉局によって、母と引き離され、里親の元で暮らすが、なじめずにいた。
生前頼っていた兄ともう一度会いたい、と願い、インターネットで霊能者を探すが、どれも胡散臭い連中ばかりだ。
やがて、死者と会話ができるジョージという男のホームページを見つける。

サンフランシスコに住むジョージは、かつては霊能者として活躍していたが、能力に頼られる生活に疲れ、今は港湾労働者として働いていた。料理教室で出会った女性と心を通い合わせるも、能力のせいで触れてはいけない過去を知り、破局してしまう。
さらに苦悩を知らない兄に、もう一度霊能力者として働かないかともちかけられる。いたたまれなくなったジョージは、愛読しているディケンズの故郷、ロンドンへ旅行にゆく。

ロンドンのブックフェアで、3人は出会う。

死後の世界をテーマにしているが、実は、この世で生きる目的を失いかけた人間の再生の話だった。
死後の世界を通じて、まったく繋がりがなかった人の人物が、互いのための存在になってゆく。

ジョージは、兄に頼ってばかりだったマーカスに、1人で生きられるというメッセージを伝える。
マーカスは、能力ゆえに孤独だったジョージに、同じ体験をしたマリーを引き合わせる。
死後の世界をあらゆる人々への取材を通じて、理解しようとしたマリーは、ジョージが心を開ける人間となることが示唆されている。

監督のイーストウッドは、「死後の世界があるかどうか、真実は誰にも分からない。 ただ、人は誰も与えられた人生を精一杯生きるべきだと、 僕は常に信じている」と述べた。
この映画の死後の世界は、この世に生きる者に、生きる力を与えている。
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テーマ:『ヒアアフター』
ジャンル:映画
2/26 「ナルニア国物語第三章」 「悪魔を見た」
2011年04月16日 (土) | 編集 |
2/26
●悪魔を見た(R-18)

ある雪の夜、国家情報院の捜査官スヒョンは、婚約者のジュヨンと電話をしていた。
ジュヨンは、大雪で車が動かなくなってしまい、レッカー車を待っていたところだった。
電話を切った後、ジュヨンの車に、1人の男が近づき、自分のワゴンで送ろうかと持ちかけた。

その数日後、ジュヨンは無残なバラバラ死体で発見された。

婚約者を守れなかった後悔と、犯人への憎悪に燃えたスヒョンは、捜査資料を無断で手に入れ、容疑者である4人の性犯罪者たちを次々と血祭りにする。

最後に残った1人の家を訪れるが、そこには年老いた両親と息子しかいなかった。
現在の住所を聞き出し、人里離れた工場に向かった。

そこには、血なまぐさい床と工具と、女物の服があった。
排水溝を探ると、ジュヨンに送った婚約指輪があった。

進学塾の送迎バス運転手のギョンチョルは、生徒の送り迎えをしていた。
乗客が少女1人だけになると、ギョンチョルは人気のない農地へとバスを進めた。

少女をビニールハウスに連れ込み、強姦しようとしたが、そこにはスヒョンがいた。
スヒョンはギョンチョルを襲うが、殺さず、足にけがを負わせて逃がした。

スヒョンは、ジュヨンに与えられた苦しみを、この男に味わわせてやりたかった。
逃がしては追い、追いついては逃がして、なぶり殺しにしようとしていた。

だがギョンチョルは、スヒョンの思惑をあざ笑い、次々と人を襲い、命を奪っていく。


スプラッター映画と間違えるほど、血と残虐描写が容赦ないので、要注意。
正義や改心への期待を、簡単にぶちのめす悪の姿を、繰り返し観客につきつける。

崇高な正義漢だったスヒョンは、悪をねじ伏せようとして失敗し、次第にギョンチョルの悪に染まる。
いや、手段を選ばずに容疑者たちを追い詰めた時点で、すでに悪だったのかもしれない。

正義のために、悪を手段として用いたり、悪から改心させる行為は、悪をコントロールできるという人間の思い上がりではないのか?
復讐劇のはずなのに、ギョンチョルの残虐行為の描写が目立つのは、こういう意図があるかもしれない。

スヒョン役のイ・ビョンホンの、哀しみと怒りを秘めた演技も素晴らしいが、ギョンチョル役のチェ・ミンシクの、巨体から発散される動の演技も素晴らしかった。対をなす2人の対峙のシーンや、復讐という共犯関係が伺えるジュヨンの父とスヒョンのシーンなどの、無駄のない映像美や、要所で流れるピアノ音楽は、残虐描写があっても、評価を下げられるものではない。
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テーマ:韓国映画
ジャンル:映画
3/21「トゥルーグリッド」「塔の上のラプンツェル」
2011年04月13日 (水) | 編集 |
●トゥルーグリッド
19世紀のアメリカ。父を無法者チェイニーに殺された少女マティは、老いた保安官コクバーンに仇討を依頼する。
彼は最初、マティを相手にしなかったが、自ら銀行と交渉して金を工面し、馬も調達する姿を見て、彼女の依頼を受けた。
さらに、チェイニーを生け捕りにしたい賞金稼ぎのラ・ボーフが現れる。
2人の男に煙たがられながらも、マティは父の形見の銃を手に、仇討の旅に同行する。

1969年の「勇気ある追跡」を、コーエン兄弟がリメイクした西部劇。
勧善懲悪だが、ハッピーエンドではない。仇討を果たした少女には、不幸が降りかかる。英雄となるはずの保安官も、最後はただの人になる。だが、人並みの幸せを得られなくても、成人したマティには後悔のかけらがない。

コーエン兄弟の映画は、自分の分を超えて行動した者は、世界から手痛い報復を受けたり、悪いことをしていなくても世界の不条理に打ちのめされたり、人間は大きな世界の一部として描かれている。
それでも、信念を持って生きることは無駄ではないと語っているようだ。



「塔の上のラプンツェル」
ある王国では、難産で苦しむ王妃のために、薬草を見つけた。
だが、その薬草は山奥に住む魔女が、若返りのために密かに隠していたものだった。
やがて王と王妃には娘が生まれた。娘の髪には薬草と同じ魔力が宿っていた。

魔女は娘を誘拐し、ラプンツェルと名付けて、塔に閉じ込めて育てた。
ラプンツェルは毎年、山の向こうから上る明かりを観ながら、外の世界を夢見ていた。
だが母である魔女からは、外の世界は危険だからと言い含められていた。

ある日、追手から逃れてきた盗賊の男フリンが、塔に忍び込んできた。
ラプンツェルは、不審者を警戒したが、初めて見る他人に興味を持ち、フリンと共に外の世界へ行くが…

ディズニーのプリンセスものは、「眠れる森の美女」や「シンデレラ」や「美女と野獣」でも、少女が王子様と結ばれて人生が好転するパターンだ。ラプンツェルもそのパターンを踏んでいるが、悪役の描き方と、恋愛がゴールではないところが違う。

悪役の魔女は、ラプンツェルを一見、大事に育てている。嫉妬して殺すのでなく、自分の愛玩物として愛する。
ラプンツェルは、フリンとの出会いによって、塔の外へと飛び出すが、彼との恋愛は、外の世界へ生きるためのきっかけに過ぎない。

依存的な母親(的存在)に作られた閉鎖的な場所から自立し、外の世界で生きる力を持つという、千と千尋の神隠しに似た、より現実的な物語になっている。

また、髪を切られたラプンツェルが、長い髪より可愛く見えるのは、アメリカに蔓延する、金髪のロングヘアーこそが美しいという幻想に対するアンチテーゼかもしれない。
魔女は、若さこそが美しいという強迫観念を持っていた。
ラプンツェルは、美の強迫観念からも自由になったのだ。
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テーマ:アカデミー賞/映画賞関連
ジャンル:映画
3/28「 ザ・ファイター」「ウッドストックがやってくる!」
2011年04月09日 (土) | 編集 |
ザ・ファイター

貧しい地域で生まれたディッキーとミッキーの兄弟は、母親のマネージメントでボクサーとして活躍していた。兄のディッキーは天才的なボクサーだったが、今はクスリに溺れ、練習に遅れる怠惰な日々を過ごしていた。弟のミッキーは、真面目にボクシングをしていたが、闘争心はイマイチだった。

貧しさと家族同士の共依存にうんざりしていたミッキーは、別のマネージャーを雇って、ラスベガスで試合をする。ディッキーはクスリ欲しさに詐欺をして警察に逮捕され、刑務所に入る。
甘やかす家族のいない空間で、自分を題材にしたドキュメンタリーを見て、ディッキーは自分のダメさ加減を自覚した。
一方のミッキーは、トレーナーとソリが合わず、試合を勝ち抜けない。苦しい試合をしていた時、刑務所の兄からの電話で、撃ち方をアドバイスされる。ディッキーのせいで、警察官に怪我をさせられたミッキーは、素直に兄のアドバイスを受け入れられない。だが、ギリギリになってアドバイス通りの撃ち方をすると、逆転勝利した。

出所したディッキーは、ミッキーのトレーナーになり、弟を連勝に導く。

実在のボクサー、ミッキー・ウォードと、兄のディッキー・エクルンドの半生を描いたもの。
ボクシングを教え教わる関係だった兄弟が、それぞれのピンチを乗り切り、一緒に戦う同士となる。
ギリギリまで肉を落とした体でディッキーを演じたクリスチャン・ベールは、自堕落ながらも憎めない魅力を持って、アカデミー助演男優賞を獲得した。
ミッキーを演じたマーク・ウォルバーグは、実は、少年時代は暴行や麻薬で20回警察に逮捕され、兄の力で立ち直った経験を持つ。実体験と重なる「ザ・ファイター」に共感し、製作者となった。
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ジャンル:映画
4/5 「ランナウェイズ」「ファンタスティックMr.Fox」
2011年04月08日 (金) | 編集 |
ランナウェイズ
1970年代、表現欲求を持てあます日々を過ごしていたシェリー・カーリーは、行きつけのクラブで、音楽プロデューサーのキム・フォーリーにスカウトされる。
同じころ、「女がやるもんじゃない」と言われていたエレキギターを弾くジョーン・ジェットは、フォーリーに売り込みをしていた。

キム・フォーリーは、当時男の世界だったロック界に、少女ばかりのロックバンド「ランナウェイズ」を作って挑もうとしていた。セクシーで挑発的な衣装と歌で、ランナウェイズはみるみる売れ、海外遠征まで果たす。

だが、急激な名声への戸惑いと家族愛のはざまで、ボーカリストのシェリーはやる気をなくし、他のメンバーも、シェリーの美しさだけで売ることに不満が高まり、バンドは解散する。

シェリーはクスリに溺れてしまうが、ジョーンはどん底の中でロックへの愛を再確認し、セルフプロデュースでバンドを作る。

実在のガールズバンドの伝記よりも、居場所を求める少女の青春物語という感じだった。
男が作った「女の子が自分らしく生きられる居場所」で、少女たちは一時的には活躍できた。だが、それだけでは人間は満足できない。自分を受け入れてくれる場所は、自分の中にある。その後女優に転身したシェリー・カーリーは泣かず飛ばずで、今はほぼ一般人だが、ジョーン・ジェットは50過ぎた現在でも、ギタリストとして活躍している。

シェリー・カーリーを演じたダコタ・ファニング目当てで見たが、ジョーン・ジェットを演じたクリステン・スチュワートのほうが存在感があった。子役イメージを脱しようとするダコタ・ファニングは、ようやく若手女優になってきた感じ。
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テーマ:映画レビュー
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再始動のおしらせと備忘録
2011年04月08日 (金) | 編集 |
1年以上も放置してすみません。
現在無職なので、ブログを再始動します。
まず、一番最近見た映画のレビューから書くための、見た映画のリストをあげておきます。
twitterのログから探し出せたタイトルは以下の通りです。

備忘録リスト

4/5
「ランナウェイズ」
「ファンタスティックMr.Fox」 @梅田シネリーブル

3/28:
「ザ・ファイター」@MOVIX京都
「ウッドストックがやってきた!」@京都シネマ

3/21:
「トゥルーグリッド」
「塔の上のラプンツェル」@TOHOシネマ二条

2/26
「ナルニア国物語第三章」
「悪魔を見た」

2/21
「ヒアアフター」@MOVIX京都
「ハーブ&ドロシー」@京都シネマ

2/18
「ゾンビランド」@自宅でビデオ

2/8
「ザ・タウン」@MOVIX京都

1/24
「エリックを探して」@京都シネマ

1/22
「グリーンホーネット」
「デュー・デート」@Tジョイ京都

1/16
「ソーシャルネットワーク」」@Tジョイ京都
「アンストッパブル」@MOVIX京都

12/18
「キックアス」@テアトル梅田
「トロン」@TOHOシネマ梅田
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