2008年07月13日 (日) | 編集 |
「崖の上のポニョ」
海の中に住んでいるお魚ていうか、巨大なクリオネの子供のブリュンヒルデ(笑)が、ある時海からクラゲに乗って陸に流れ着き、ジャムの瓶に頭がはさまって芥川龍之介の「山椒魚」状態になっているところを、人間の少年宗介に拾われる。
海水魚を真水を入れたバケツに放り込む無謀な5歳児宗介は、ハムをムシャムシャ食らう野性的な姿に一目ぼれし、ポニョと名づけて飼うことに決めた。
が、人間を辞めたお父さんとアメーバによってポニョは海に引き戻されてしまう。唯一水鉄砲食らわせても逃げない初めての人間宗介に一目ぼれしたポニョは、無数の妹たちと一緒に、引きこもりオヤジのヘソクリを使って人間の姿に進化しなり、大きい津波に乗って宗介の住む港町を水没させて会いに行く。
なんやかんやあって、双方の父親を蚊帳の外に締め出したポニョの母親(巨大)と宗介の母親との協議によって、二人は晴れて恋人となる。二人の愛が冷めるまで長くても小学校卒業くらい、ポニョは人間の娘になることができるのだった。めでたしめでたし。肉食魚だから食われないようにしろよ宗介。
ハウルとゲドで懲りたのか、今回は宮崎駿御大が原作・脚本・監督をぜーんぶやったワンマン・スタイルらしい。ハウルよりもさらにストーリーが破綻したまま強引に終わったせいか、上映が終わった後の観客の拍手はマバラで、動揺によるざわめきが大きかった。(渋東タワーにて)
絵柄と色使いは「パンダコパンダ」のころとよく似ていて、「トトロ」を思わせる牧歌的ユートピアのお話を描こうとしたと思われるが、子供の頃から何度も見た「トトロ」はこんなご都合主義では終わらずに、ちゃんと一貫とした世界観の中でお話を終わらせていました(キッパリ)。
あるサイトの掲示板にて、「ハウル」は退屈な日常を送るソフィーの夢じゃないかという投稿を読んだことがあるけど、たぶんこれは「人魚姫」を読んだ後に眠った宗介の夢なんだろう。周囲の大人の反応や、ご都合主義的な展開は、全部5歳児の「人魚姫が僕の恋人になったらいいな」という願望と考えれば、ツジツマが合うからだ。「マルホランド・ドライブ」みたいに。
それにしても、宗介の母親リサについて、御大が「彼女は若い女であるついでに母親であって、お母さんではない。お母さんとは、何でも許す偉大なものだから」と語っていたのには参ったな。
昔も今も、たいていの母親はそういうもんでしょ。なのに、御大みたいなやさしいママ像を押し付けられるから、「あたしはいい母親じゃないのは、あたしが悪いの?この子が悪いの?」って苦しむ母親が出てくるんじゃないか。やさしさを唱える割に、やさしくないね。御大。
海の中に住んでいるお魚
海水魚を真水を入れたバケツに放り込む無謀な5歳児宗介は、ハムをムシャムシャ食らう野性的な姿に一目ぼれし、ポニョと名づけて飼うことに決めた。
が、人間を辞めたお父さん
なんやかんやあって、双方の父親を蚊帳の外に締め出したポニョの母親(巨大)と宗介の母親との協議によって、二人は晴れて恋人となる。二人の愛が冷めるまで
ハウルとゲドで懲りたのか、今回は宮崎駿御大が原作・脚本・監督をぜーんぶやった
絵柄と色使いは「パンダコパンダ」のころとよく似ていて、「トトロ」を思わせる牧歌的ユートピアのお話を描こうとしたと思われるが、子供の頃から何度も見た「トトロ」はこんなご都合主義では終わらずに、ちゃんと一貫とした世界観の中でお話を終わらせていました(キッパリ)。
あるサイトの掲示板にて、「ハウル」は退屈な日常を送るソフィーの夢じゃないかという投稿を読んだことがあるけど、たぶんこれは「人魚姫」を読んだ後に眠った宗介の夢なんだろう。周囲の大人の反応や、ご都合主義的な展開は、全部5歳児の「人魚姫が僕の恋人になったらいいな」という願望と考えれば、ツジツマが合うからだ。「マルホランド・ドライブ」みたいに。
それにしても、宗介の母親リサについて、御大が「彼女は若い女であるついでに母親であって、お母さんではない。お母さんとは、何でも許す偉大なものだから」と語っていたのには参ったな。
昔も今も、たいていの母親はそういうもんでしょ。なのに、御大みたいなやさしいママ像を押し付けられるから、「あたしはいい母親じゃないのは、あたしが悪いの?この子が悪いの?」って苦しむ母親が出てくるんじゃないか。やさしさを唱える割に、やさしくないね。御大。
2008年07月08日 (火) | 編集 |
「ホット・ファズ」
ハリウッドアクションから抜け出たような警察官ニコラス・エンジェルは、検挙率400%という大半は誤認逮捕であろう優秀すぎる成績ゆえに、上層部から市民の苦情が殺到して煙たがられて妬まれて、大都会ロンドンから、ど田舎のサンフォードへ左遷されてしまう。刑事課に配属させれば、「イースタン・プロミス」のマフィアを一日で壊滅させられるのに、なんてもったいない。
犯罪率ゼロののどかな土地柄のせいか、警察官は署長から刑事まで緊張感のないユルい奴らばかりで、未成年の飲酒から交通違反までパクらないと気がすまないニコラスは浮きまくっていた。唯一話が合うのは、ハリウッドアクションマニアの署長の息子ダニーだけ。
ようやく馴染みかけたころ、村で変死事件が連続して起きた。血痕が飛び散りーの、首が切り落とされーの、家が爆発されーのと、明らかにおかしいのに、なぜか事故死扱い。平和ボケしている村人は誰も気にしないが、ニコラスとダニーだけは殺人事件として捜査した。
人に嫌がられるほどのしつこい捜査の結果、村ぐるみの恐ろしい陰謀を二人は巻き込まれてしまう。
そしてついに、武装した村人と、ニコラスとダニーと刺激の喜びに目覚めた警察官たちとの、激しい銃撃戦が始まった!
日本の映画会社によって、危うく埋められそうになったところを、署名運動によってついに公開が決まった名作。ぜひ観てください。損はありませんから。
監督は「バッドボーイズ2バッド」や「ダイハード」などのハリウッドアクション大作大好きっ子なので、本編にもそのオマージュがちりばめられている。イギリスの田舎の出身で、仕事も希望もない退屈を紛らわせるために、田舎町にハリウッドみたいな銃撃戦があったら面白いな、と考えていたのがベースになっていたそうだ。
そこには共同体主義と、グローバリズム(法)との対立、あるいは道徳と平和にしがみつく者と、争いを起こしてでも自分の信念に生きる主義との対立がテーマになっている。
主演のサイモン・ペッグは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」の時はそれほどカッコいいと思わなかったけど、よく見るとほんのりダニエル・クレイグに似てる。今度はジェームズ・ボンドもどきを演じてくんないかな。
他のキャスティングもビル・ナイとか、ティモシー・ダルトンとか、無駄に豪華な顔ぶれなのでチェックしてみてください。わかりにくいけど、ケイト・ブランシェットも大根女優役で出ています。
ハリウッドアクションから抜け出たような警察官ニコラス・エンジェルは、検挙率400%という
犯罪率ゼロののどかな土地柄のせいか、警察官は署長から刑事まで緊張感のないユルい奴らばかりで、未成年の飲酒から交通違反までパクらないと気がすまないニコラスは浮きまくっていた。唯一話が合うのは、ハリウッドアクションマニアの署長の息子ダニーだけ。
ようやく馴染みかけたころ、村で変死事件が連続して起きた。血痕が飛び散りーの、首が切り落とされーの、家が爆発されーのと、明らかにおかしいのに、なぜか事故死扱い。平和ボケしている村人は誰も気にしないが、ニコラスとダニーだけは殺人事件として捜査した。
そしてついに、武装した村人と、ニコラスとダニーと刺激の喜びに目覚めた警察官たちとの、激しい銃撃戦が始まった!
日本の映画会社によって、危うく埋められそうになったところを、署名運動によってついに公開が決まった名作。ぜひ観てください。損はありませんから。
監督は「バッドボーイズ2バッド」や「ダイハード」などのハリウッドアクション大作大好きっ子なので、本編にもそのオマージュがちりばめられている。イギリスの田舎の出身で、仕事も希望もない退屈を紛らわせるために、田舎町にハリウッドみたいな銃撃戦があったら面白いな、と考えていたのがベースになっていたそうだ。
そこには共同体主義と、グローバリズム(法)との対立、あるいは道徳と平和にしがみつく者と、争いを起こしてでも自分の信念に生きる主義との対立がテーマになっている。
主演のサイモン・ペッグは、「ショーン・オブ・ザ・デッド」の時はそれほどカッコいいと思わなかったけど、よく見るとほんのりダニエル・クレイグに似てる。今度はジェームズ・ボンドもどきを演じてくんないかな。
他のキャスティングもビル・ナイとか、ティモシー・ダルトンとか、無駄に豪華な顔ぶれなのでチェックしてみてください。わかりにくいけど、ケイト・ブランシェットも大根女優役で出ています。
2008年07月02日 (水) | 編集 |
「告発のとき」
イラク戦争に出兵していた青年が、アメリカに帰還中に行方不明になり、後にバラバラの焼死体で発見された。
麻薬の売人とのトラブルに巻き込まれたのだろうという、軍警察の調査結果を信じない父親は、独自に調査する。いなくなった晩に一緒にいた息子の同僚は、口を閉ざし、軍は協力してくれない。
地元の刑事と一緒に、しつこく調べた結果、信じられない事実を知る。
息子は、ささいなケンカが元で、戦友に殺されていたのだ。
なぜ一緒に戦った仲間を、何十箇所もメッタ刺しにして、ガソリンで丸焼きにしたのか、元軍人の父親には理解できなかった。
だが、生前、息子が戦地で撮ってきた映像を見たり、容疑者の兵士と面会して、戦地で今まで想像もつかなかった凄惨な体験をした若者が、どれだけ正気を失っていったのかを思い知ることになる。
父親にとってショックだったのは、息子が殺されたことよりも、息子を殺した仲間と同じように、戦地で捕虜を虐待するような加害者だったことだろう。国家の責任はもちろんのことだけど、父親も息子を戦争に行かせて狂わせてしまった責任を感じたのではないだろうか。
原題は「In the Valley of ellah」(エラの谷へ)で、イスラエルの王が少年だったダビデを、ゴリアテという巨人を倒すために、武装させてエラの谷に向かわせ、ダビデは5つの石ころだけでゴリアテを倒したという聖書のエピソードが元になっている。
得体の知れない、戦う意義がさっぱりわからない戦争に、丸腰同然の若者を送り込んでいくイラク戦争をなぞらえているのだ。
だけど、これは見たくない真実に立ち向かう青年の父親の姿にも見える。他人事にせずに、自分たちも悲惨な真実を知ろうとすることで、少しでもトラウマに苦しむ兵士を救おうとしているのだ。
父親役のトミー・リー・ジョーンズは、当初はもっと盲目的な右翼で、人種差別的だった役柄を、独自の解釈で演じたそうだ。右翼が尊ぶ「強さ」というものを、見たくない真実を見るために使うことこそが、「タフ」なんだと説得力がある。自分の知らないことに目を向けず、結局は娘たちと傷を舐めあうだけで終わった「さよならいつかわかること」のジョン・キューザックとは大違いだ。
イラク戦争に出兵していた青年が、アメリカに帰還中に行方不明になり、後にバラバラの焼死体で発見された。
麻薬の売人とのトラブルに巻き込まれたのだろうという、軍警察の調査結果を信じない父親は、独自に調査する。いなくなった晩に一緒にいた息子の同僚は、口を閉ざし、軍は協力してくれない。
地元の刑事と一緒に、しつこく調べた結果、信じられない事実を知る。
息子は、ささいなケンカが元で、戦友に殺されていたのだ。
なぜ一緒に戦った仲間を、何十箇所もメッタ刺しにして、ガソリンで丸焼きにしたのか、元軍人の父親には理解できなかった。
だが、生前、息子が戦地で撮ってきた映像を見たり、容疑者の兵士と面会して、戦地で今まで想像もつかなかった凄惨な体験をした若者が、どれだけ正気を失っていったのかを思い知ることになる。
父親にとってショックだったのは、息子が殺されたことよりも、息子を殺した仲間と同じように、戦地で捕虜を虐待するような加害者だったことだろう。国家の責任はもちろんのことだけど、父親も息子を戦争に行かせて狂わせてしまった責任を感じたのではないだろうか。
原題は「In the Valley of ellah」(エラの谷へ)で、イスラエルの王が少年だったダビデを、ゴリアテという巨人を倒すために、武装させてエラの谷に向かわせ、ダビデは5つの石ころだけでゴリアテを倒したという聖書のエピソードが元になっている。
得体の知れない、戦う意義がさっぱりわからない戦争に、丸腰同然の若者を送り込んでいくイラク戦争をなぞらえているのだ。
だけど、これは見たくない真実に立ち向かう青年の父親の姿にも見える。他人事にせずに、自分たちも悲惨な真実を知ろうとすることで、少しでもトラウマに苦しむ兵士を救おうとしているのだ。
父親役のトミー・リー・ジョーンズは、当初はもっと盲目的な右翼で、人種差別的だった役柄を、独自の解釈で演じたそうだ。右翼が尊ぶ「強さ」というものを、見たくない真実を見るために使うことこそが、「タフ」なんだと説得力がある。自分の知らないことに目を向けず、結局は娘たちと傷を舐めあうだけで終わった「さよならいつかわかること」のジョン・キューザックとは大違いだ。
2008年06月26日 (木) | 編集 |
「インディ・ジョーンズ」
かつて失われたアークを開けーの、魔宮の宝を探しーの、パパと一緒に聖杯探しーのと大忙しだったインディ・ジョーンズ博士も、戦争終わって10年後にはもう50歳になっていた。
今度は、電磁波帯びたクリスタルの骸骨を奪還するために、老体にムチ打ってムチを振るいながら、にっくきソ連軍と戦うぞ!
面白かったけれど、前作3部作に比べると小粒になったような。新3部作作って大丈夫なのか。
ケイト・ブランシェットのソ連軍大佐にはしびれますた。ハリソン・フォードが圧倒されてて、影が薄くなって(以下略)。
シャイア・ラブーフは、若かりし頃のインディにはまだまだ及ばないが、キャラが立っているので、スピンオフ作って主人公やったら面白そうだ。
「ラスベガスをぶっつぶせ」
マサチューセッツ工科大学の学生が、ある教授が開催する、ギャンブルのブラックジャックのカードの出るパターンを数値化して、カジノで勝つ「ビジネス」の参加を勧められる。ハーバードの医学部に入りたいが、学費が足りなくて困っていたのでさっそく参加したら、彼はあっという間に稼ぎ頭となった。
だが、この「カウント」は、カジノに多大な損失を与えるイカサマ寸前の方法なので、カジノ側は行っている者を血眼で追っていた。
そんなリスクを、教授は世間知らずの学生に教えずに、贅沢とスリルを味わわせていた。
やがてあまりの賢さから、教授の反感を買った青年は、危険に直面することになる。
これは実話が元になっていて、主人公のモデルになった学生は中国系で、このビジネスに参加したのもインド系やラテン系が大半らしいんですが、映画では白人ばっかにリメイク。アメリカで公開されたとき、アジア系住民から多大な抗議が来たらしい。
「なんでカッコいい役は白人に持ってかれるんだ!」と。
それもさることながら、実話はどうか知らないが、
そもそも生徒にビジネスをさせる教授は、その時点でクビだろうが、カジノで異様な儲け方をしたら、どんな目に合わせられるかというリスクを教えないで、世間知らずの学生たちに危険な行為をさせるなんて、大人として最低だ。
最低な大人を演じたケビン・スペイシーは、映画の中で一番輝いていた。レックス・ルーサーといい、最近は悪い(っつーかセコい)役がマイブームなのかこの人。
かつて失われたアークを開けーの、魔宮の宝を探しーの、パパと一緒に聖杯探しーのと大忙しだったインディ・ジョーンズ博士も、戦争終わって10年後にはもう50歳になっていた。
今度は、電磁波帯びたクリスタルの骸骨を奪還するために、
面白かったけれど、前作3部作に比べると小粒になったような。新3部作作って大丈夫なのか。
ケイト・ブランシェットのソ連軍大佐にはしびれますた。ハリソン・フォードが圧倒されてて、影が薄くなって(以下略)。
シャイア・ラブーフは、若かりし頃のインディにはまだまだ及ばないが、キャラが立っているので、スピンオフ作って主人公やったら面白そうだ。
「ラスベガスをぶっつぶせ」
マサチューセッツ工科大学の学生が、ある教授が開催する、ギャンブルのブラックジャックのカードの出るパターンを数値化して、カジノで勝つ「ビジネス」の参加を勧められる。ハーバードの医学部に入りたいが、学費が足りなくて困っていたのでさっそく参加したら、彼はあっという間に稼ぎ頭となった。
だが、この「カウント」は、カジノに多大な損失を与えるイカサマ寸前の方法なので、カジノ側は行っている者を血眼で追っていた。
そんなリスクを、教授は世間知らずの学生に教えずに、贅沢とスリルを味わわせていた。
やがてあまりの賢さから、教授の反感を買った青年は、危険に直面することになる。
これは実話が元になっていて、主人公のモデルになった学生は中国系で、このビジネスに参加したのもインド系やラテン系が大半らしいんですが、映画では白人ばっかにリメイク。アメリカで公開されたとき、アジア系住民から多大な抗議が来たらしい。
「なんでカッコいい役は白人に持ってかれるんだ!」と。
それもさることながら、実話はどうか知らないが、
そもそも生徒にビジネスをさせる教授は、その時点でクビだろうが、カジノで異様な儲け方をしたら、どんな目に合わせられるかというリスクを教えないで、世間知らずの学生たちに危険な行為をさせるなんて、大人として最低だ。
最低な大人を演じたケビン・スペイシーは、映画の中で一番輝いていた。レックス・ルーサーといい、最近は悪い(っつーかセコい)役がマイブームなのかこの人。
2008年06月17日 (火) | 編集 |
「ジュノ」
B級ホラーとパンクが大好きな少女ジュノが、バンド仲間の少年と一発ヤッてみたら、妊娠してしまった。16歳の彼女が取った決断は、「責任とって結婚してえ〜」でも「堕ろさなきゃいけないのね。ぐすん」でもなく、「あたしらでは養えないから、お金持ちの夫婦に養子に出すわ」という非常に現実的なものだった。
両親は予想よりも冷静で、養子縁組にも賛成してくれた。相手の夫婦は経済的にもメンタル的にも、申し分なかった。クラスメイトの奇異な目や、上品ぶって見下す大人はどうでもよかった。協力してくれる友人もいるし。
だけど養子先の夫婦には、それぞれズレがあった。幸せな家庭生活を作ることに夢中になっている妻に対し、夫は父親になることに気が進まず、自分のことを気遣ってくれない妻に息苦しさを感じていた。
夫婦の愛は永遠じゃないということに気づかされたジュノは、子供を心底望んでいる妻のほうに、ある提案を持ちかける。
この映画はコメディらしいが、むしろ青春映画。しかもアメリカの青春ものというと、チアリーダーは体育会系の男とつるむビッチで、ゴス娘を馬鹿にするというパターンが多いけど、この映画では、チアリーダーは子供っぽい同級生よりも、大人の男である教師に惚れていて、体育会系はチアリーダーよりもウブそうなゴス娘や図書委員娘が好きと、完全にパターンをぶち壊している。しかもチアリーダーとゴス娘は無二の親友。
極端な善人も悪人も出てこないところもそうだけど、リアリティのあるキャラクター造形が魅力。
10代の妊娠を深刻ぶって、極端な悪(不良)や善人(聖女)として描かないからこそ、物事を深く見つめることができたんだろう。
夫婦の愛は絶対じゃない。だけど、それでも子供を授かって愛したい。
まだ未熟だしやりたいことがあるから、子供は育てられない。でも子供にはいい家族を探してあげたい。
このことを断罪する奴らは、所詮傍観者だ。
主演のエレン・ペイジは天才。普通よりズレていることを自覚し、しかも自意識過剰じゃない10代の少女を見事に演じてた。はっきり言って萌える。数年後にオスカー獲ってくれないかしら。
B級ホラーとパンクが大好きな少女ジュノが、バンド仲間の少年と一発ヤッてみたら、妊娠してしまった。16歳の彼女が取った決断は、「責任とって結婚してえ〜」でも「堕ろさなきゃいけないのね。ぐすん」でもなく、「あたしらでは養えないから、お金持ちの夫婦に養子に出すわ」という非常に現実的なものだった。
両親は予想よりも冷静で、養子縁組にも賛成してくれた。相手の夫婦は経済的にもメンタル的にも、申し分なかった。クラスメイトの奇異な目や、上品ぶって見下す大人はどうでもよかった。協力してくれる友人もいるし。
だけど養子先の夫婦には、それぞれズレがあった。幸せな家庭生活を作ることに夢中になっている妻に対し、夫は父親になることに気が進まず、自分のことを気遣ってくれない妻に息苦しさを感じていた。
夫婦の愛は永遠じゃないということに気づかされたジュノは、子供を心底望んでいる妻のほうに、ある提案を持ちかける。
この映画はコメディらしいが、むしろ青春映画。しかもアメリカの青春ものというと、チアリーダーは体育会系の男とつるむビッチで、ゴス娘を馬鹿にするというパターンが多いけど、この映画では、チアリーダーは子供っぽい同級生よりも、大人の男である教師に惚れていて、体育会系はチアリーダーよりもウブそうなゴス娘や図書委員娘が好きと、完全にパターンをぶち壊している。しかもチアリーダーとゴス娘は無二の親友。
極端な善人も悪人も出てこないところもそうだけど、リアリティのあるキャラクター造形が魅力。
10代の妊娠を深刻ぶって、極端な悪(不良)や善人(聖女)として描かないからこそ、物事を深く見つめることができたんだろう。
夫婦の愛は絶対じゃない。だけど、それでも子供を授かって愛したい。
まだ未熟だしやりたいことがあるから、子供は育てられない。でも子供にはいい家族を探してあげたい。
このことを断罪する奴らは、所詮傍観者だ。
主演のエレン・ペイジは天才。普通よりズレていることを自覚し、しかも自意識過剰じゃない10代の少女を見事に演じてた。はっきり言って萌える。数年後にオスカー獲ってくれないかしら。




