映画にはまって数年、心動かされた&萌えた映画を紹介します。映画館での鑑賞記録、特選DVD評、映画関連物他、いろいろ増える予定。
変な奴は変なままで幸せに生きられる─「バス男」─
2007年08月19日 (日) | 編集 |



勝つことだけが幸せ。イケてることだけがすばらしい。それ以外は全部ダメ。ハリウッド映画はみんなそういう主張だ。そういう勝ち組思想に、日本人も子供の頃から、毒されてきた。

今だってそうじゃないか。勝ち組がよくて、負け犬はダメだから、子供も大人も小突きあいながら勝ち馬に乗ろうとやっきになる。なんて美しい国なんだろう。

でもそれも変わりつつある。ヨーロッパでもなく、日本でもなく、ハリウッド映画のふるさと、アメリカから。

バス男」はアメリカ中西部の田舎に住む高校生、ナポレオン・ダイナマイトの物語だ。もじゃもじゃ頭にダサい服をしたこの男は、いつも口を半開きにして、怪獣のフィギュアを持ち歩き、幼稚園レベルの下手くそな落書きをしている。見るからにアホそうなので、当然、自尊心の肥大したスポーツマンタイプのいじめっ子の格好のエサにされる。
テーマ:大丈夫だから♪
ジャンル:心と身体
自力だけじゃどうにもならない─「SWEET SIXTEEN」
2007年07月19日 (木) | 編集 |



 よく、自助努力とか自己責任という言葉を耳にするけど、そんな言葉は鵜呑みにしない。自分のことを自分の責任で行うということはけして間違ってはいない。だけど、この世界は、自分のせいじゃない、自分だけでどうにもならないこともたくさんある。誰も言わないけど。

 そういうことを40年前から映画で訴えているのは、イギリスの映画監督ケン・ローチだ。最近では、「麦の穂をゆらす風」が有名。彼は主に下流社会の現状を描いてきたけど、その映画は、日本人がイメージしがちな、お涙頂戴の湿っぽいものでも、貧しさを教えてやる的なお説教でもない。そんな「上から目線」ではなく、どうにもならない人たちと同じ視点で、距離を置いているのだ。

 SWEET SIXTEENの主人公リアムは、イギリスの下流層に生まれた少年だ。父親は行方知らず、母親はドラッグ中毒で最近出所してきたばかりで、自分もダチと一緒にケンカや盗みに明け暮れる毎日だ。唯一まともなのは、10代で生んだ子供を抱えながら職業訓練に通う姉だ。
彼女は弟の身を案じ「喧嘩して殴りあうのは、勇気じゃない」と言う。

 16歳になったリアムは、今までの生活を立て直そうと決意する。大金を手に入れるために、彼は地元のヤクザの下請けを手伝った。
『みんな仕事が嫌いなのよ』─「リストラ・マン」
2007年05月12日 (土) | 編集 |




 連休が終わって1週間。五月病で、仕事をするのが鬱になっている人。仕事を探すのが鬱になっている人。どんな日でも、毎日の仕事が苦痛な人。こんな映画はどうでしょう。

リストラ・マン」の主人公ピーターは、大手コンピューター会社に勤めるプログラマー。稼ぎはいいけど、仕事に追われて土日も休めない。効率アップを狙う上層部の命(リストラ)を受けて、気に入らない誰かの首を切ろうと目論む上司から、無理な要求を呑まされる毎日を送っている。隣にいる女子社員の電話応対にすらキレる寸前だった。
テーマ:今日のレンタルDVD/ビデオ
ジャンル:映画
『お前の骨はガラスじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ』─「アメリ」─
2007年04月20日 (金) | 編集 |



 現実は厳しい、お前なんか生きていけない。散々聞かされると、現実に生きることが嫌になる。現実には楽しいこともあるのにそれを知らないまま、怯えながら生きてしまう。

世界を辛く生きるか、世界から閉じこもるか。そんな2択で生きるために生まれてきたわけじゃないはずなのに。  
テーマ:不安定な心
ジャンル:心と身体
あたしの居場所はここだ!─「ガールファイト」─
2007年04月07日 (土) | 編集 |


 自分の居場所ってどこにあるんだろう。たいていの人はそう思っているんだろう。癒しもリラクゼーションもいいけど、何か違う。だって、あれは居場所を探すためのものじゃないから。

ガール・ファイト」は、居場所のなさにいらだっている女子高生が、ボクシングによってそれを見つける映画だ。

 主人公のダイアナは、学校でしょっちゅうケンカをして、呼び出しを食らう日々を送っていた。父親は「しょせん女」である娘に見向きもしない。弟は絵が得意なのに、父親はそれに関心を向けず、有色人種が成り上がる手段としてボクシングを押し付ける。ダイアナはウンザリしていた。
テーマ:心に残る映画
ジャンル:映画